atamanonaka01

頭の中08[はなといし]

「植物に力をもらう人と、石に力をもらう人がいるけど、私は植物に力をもらうの。」
確かに、うちにはいつも、何かしら植物がおりました。
小さなガラスの瓶に小さな花や草が生けられていたり、鉢の木もありました。
食事の用意の手伝いで、せっかく拭いたテーブルに、花の花粉が落ちるのが嫌で、
だから、花は、好きではありませんでした。

そのかわり、僕は、小さい頃から、石が好きで、川原や海辺で、拾って集めていました。
大人になっても変わらないので、緩慢な趣味です。

始めの母の言葉から、「母は植物。僕は石。」そう考えて生きてきましたから、
僕が植物を求めるようになるとは、思いもしませんでした。
きっかけは、一人暮らしを始めたときです。

一通り、家具を並べ、自分の好きな石を机に、出窓に置き、整ったとき、
空のガラス瓶が目につきました。それから、その瓶には、ずっとアイビーがいます。
根っこが伸びるのだけど、ここは瓶の中。くるくると根は旋回しながら伸び続けています。

今、生活は、直線の中です。
人工的な曲線はありますが、直線的な曲線です。
法則の見えない綺麗な曲線は、植物に、石にあります。
僕らの体だって、そんな曲線の集合です。
自然の曲線を見ていると、たまに発見があります。

部屋に、植物をおくこと。
これは、特別なことでも、専門的なことでもなく、心地よさと、発見のためにすることです。
心地よさは、それぞれ違うものなので、どんな植物が良いかとか、どんな花器・鉢が良いかとか、それは、その人しか知らないことです。

最近、よく、一輪挿しをつくっているので、そういえば、植物に興味がなかったことを思い出して。

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